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鍼灸治療について

西洋医学との違い


西洋医学では、患者さんがいくら症状を訴えていても検査結果が正常範囲内であれば「不定愁訴」といい病気であると認めません。 「鍼灸治療」では体に感じる症状があれば必ず原因があるはずだと考え、不定愁訴を引き起こす原因を探ります。


西洋医学は主に薬などを使って症状を止めようとします。長期間投薬治療を続けた場合、体が外からの働きかけに頼りきってしまい、元来持っている自然治癒カが損なわれてしまうことがあります。
「鍼灸治療」によって自然治愈力を補ったり、本来有するものを最大限に引きだして自らの力で病に打ち勝つよう働きかけます。
したがって治療を繰り返していくうちに同じ病には罹りにくくなったり、罹っても以前より軽くて済むようになります。


「鍼灸治療」では症状の原因とその治療方針を探るのに、西洋医学にはない独自の診察法が四つあります。それらを用いることで身体の状態を観察し、五臓六腑の状態をうかがい、治療方針を立てます。しかし、診察の比重(四診のいずれをより重視するか)をはじめ、治療においてどの“ツボ”を用いるか、用いる針の太さや、針を刺す深さ、刺激量などは施術者によって異なります。また患者さんの主訴、患者さんの針に対する感受性、症状の程度や状態、病因、病位の違いによっても異なってきます。

●四診について
診:
顔色や皮膚の色、体形や姿勢など視覚的に得られる情報から身体の状態を把握する方法。舌の状態を診る「舌診」もこれに当たります。
診:
患者さんの発する音声と気味(におい)から身体の状態を把握する方法。声の調子や息のにおい、げっぷ、咳の状態などを診る方法。
診:
いわゆる問診です。主訴の状態(発症時期、原因、経過など)を中心に、それに関わる既往歴、随伴症状、ライフスタイルなどの情報を得、身体の状態を把握する方法。
診:
患者さんの身体に触れることで得られる情報から身体の状態を把握する方法。身体を撫でたり圧したりして圧痛や筋肉の硬い軟らかいを診たり、冷えや熱感などを診る「按診」また脈の状態を診る「脈診」がこれに当たります。



「鍼灸治療」ではそのままにしているといずれ病が発症する可能性がある体の変調を「四診」によって感知できるので、症状が出る前に治療を開始することができます。つまり「予防医学」としての役割を果たすことができる」ということになります。


西洋医学の治療で改善が見られない場合の主な理由は、診断が間違っていない限り、生命力が衰えているか、うまく活かせていない結果ですから、生命力を強化することのできる「鍼灸治療」を併用することで、より効果の上がる治療になる場合があります。


現代では、筋肉や神経といった現代解剖学に基づいた針灸治療もあります。症状に関わる筋肉の硬結に針を打つことで、筋肉の緊張を緩め、血行を改善し、また症状の原因となっている神経の圧迫を緩和することを目的とします。


■治療方法と治療家 早見表
治療家 治療方法 鍼の刺激
*経絡治療 東洋医学的アプローチ 解剖学的アプローチ ごく軽く浅め
※髪の毛より細い鍼です
軽め しっかりめ
羽月努   
鈴木紀子   
関根恵子    
藤本博和   
※使用する鍼はすべてディスポ鍼(使い捨て鍼)を使いますので、感染症などの心配はありません
*「経絡治療」とは、日本で独自に発展してきた鍼灸流派のひとつで、脈診を中心に診断し、ごく細い鍼を
  用いたごく軽い刺激の治療が特徴です。